Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究は,筋活動量の増加,血流の減少,および筋疼痛の三者の関連性について検討することを目的とした.健常者男女を被験者として,持続的噛みしめを繰り返し行わせた時の,噛みしめ持続時間,咬筋筋活動量,咬筋組織内のヘモグロビン濃度を測定し,以下の結果を得た. 1.被験者に休憩をはさんで持続噛みしめを繰り返し行わせ,各セッションの仕事量(咬筋筋活動量の総和)を比べると,仕事量は持続噛みしめの繰り返しにより影響を受け有意に減少した.この仕事量の減少は筋疲労によるものと推定され,筋疲労を評価する指標にできることが示唆された. 2.持続噛みしめ時間中とその直後のヘモグロビン濃度の変化量は,仕事量と同様に持続噛みしめの繰り返しにより影響を受け,有意に減少した. 3.持続噛みしめを繰り返し行わせる疲労負荷試験において,臨床診査による評価を行ったところ,男性ではすべての項目において有意な変化は認められなかった.一方,女性では負荷試験1日後の咀嚼筋痛(自発痛および圧痛閾値)の発現,咬合力の低下など,有意な変化が認められた. これらの結果から,咬筋組織内におけるヘモグロビン濃度が筋疲労を表すパラメータとなり得ること,また持続噛みしめに対する顎口腔系の反応は男女により異なることが明らかにされた.
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