Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
本研究課題の目的は,無歯顎者を対象とした下顎の位置感覚を知覚する能力を追求することにある. 実験は,研究の目的を理解し,協力の得られた68.4±7.9歳の無歯顎者15名を対象に,前後的な下顎の位置感覚と知覚の特性を,精神物理学的測定法を適用して,被験者のゴシックアーチのapexから2.4mmの範囲について,0.4mmの間隔で7種の下顎位の規定が可能な装置を用いて,前後的な下顎位の知覚能を検討した. その結果, 1.下顎の前後的な位置を知覚する能力に日差は認められなかったが,個人差を認めた. 2.ゴシックアーチのapexを基準位とする場合の知覚能は,平均37.5±25.2%で,apexの前方1.2mmの位置を基準位とする場合の知覚能は,平均36.3±27.9%であった. 3.下顎位の前後的な移動を知覚する刺激閾は,3.17mmであった.また,前後的な移動の方向まで感知する弁別閾は,平均3.02mmであった.これは下顎が3.0mm移動しなければ方向の違いまで感知できないことを意味する.
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