Project/Area Number |
11771260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
山森 郁 山形大学, 医学部, 助手 (50280897)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 顎関節 / 滑膜組織 / 滑膜細胞 / サイトカイン / 関節洗浄療法 |
Research Abstract |
目的:昨今の顎関節の滑液解析では、各種円板障害あるいは変形性関節症の病態とサイトカインとの関連性が調査されている。昨年度、我々はヒト顎関節滑膜組織の培養環境を検討するために、円板障害の病態と顎関節滑液中の各種サイトカインとの関連性について検討し、IL-1βが滑膜組織の炎症性変化を反映していることを報告した。このことは高頻度に見られる関節円板前方転位例の原因として、種々の程度の滑膜炎がその病態の形成あるいは進展に大きな役割を果たすことをより強く示唆している。そこで、in vitroにおける実験系を可能とするためのヒト滑膜組織および細胞の培養環境を検討するために、関節洗浄療法により得られる洗浄液中成分の経時的変化について検討した。 方法:片側のみに関節洗浄療法を施行した顎関節症患者成人女性10名から10mlずつ計200ml分を経時的に回収し、洗浄液中の各種サイトカイン{IL-1β、IL-1β receptor antagonist、TNF-α、NaNO3(Nitrate)、NaNO2(Nitrite)、およびタンパク量}の同定および定量を行った。 結果:洗浄液におけるIL-1β、IL-1β receptor antagonist、TNF-α、NaNO3(Nitrate)、NaNO2(Nitrite)、およびタンパクの同定率はそれぞれ99、0%、12、6%、18、6%、7、5%、29、1%および14、1%であった。またこれらサイトカインの経時的同定パターンに一定の傾向は認められなかった。IL-1βの経時的定量では、一見周期的な変動を示したものもあったが、一定の傾向を示さなかった。
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