Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
目的 神経ペプチドがT細胞活性化に与える影響は,細菌に対する宿主応答性の変化をもたらし,歯周炎の病態を二次的に修飾する可能性がある。最近ヒトゲノムのほとんどが解読され,主要な疾患に関する一塩基置換(SNPs)の解析が着手されていることから,本研究では神経ペプチドのSNP解析を行うにあたって炎症歯周組織で特徴的な発現の見られる神経ペプチドをリストアップする事を目的とした。 方法 炎症歯周組織は,福岡歯科大学附属病院に来院した歯周病患者から得た。神経ペプチドならびに各種サイトカインに対して特異的なプライマーを用いた逆転写PCR法によって半定量的に発現を調べた。 結果および考察 炎症歯周組織における神経ペプチド産生は多種にわたった。さらに神経ペプチドのうち神経細胞成長因子など検体すべてから検出されるものと,限られた検体からしか検出されないものがあった。後者の発現は,タイプ1サイトカインの発現との間に弱い正の相関を示した。これらのことから,神経ペプチドの歯周組織での産生の個体差は,歯周炎の病態の個体差を反映しており,SNP解析によって分子レベルで個体差を追求できる可能性が考察された。
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