アミンのヒドロキシルアミンへの新規変換法の開発と天然物合成への応用
Project/Area Number |
11771377
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
徳山 英利 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (00282608)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | アミン / ヒドロキシルアミン / ミアノメチル基 / ニトロン / MCPBA / シアノメチル基 / 酸化 |
Research Abstract |
昨年度の研究によって、一級アミンをシアノメチル化体を経て対応するヒドロキシルアミンへと変換する新規変換法を見いだすことができた。そこで、本年度の研究においては、本反応のス適応範囲を明らかにすべく様々な基質を用いて反応を行った。一般に、一級アミンをハロゲン化アルキルでアルキル化し、対応する二級アミンを選択的に得るのは困難である。そこでまず、アミンを対応するシアノメチル化体へと変換する条件に関して詳細な検討を行った。その結果、アミノ基の付け根の立体的な込み具合に応じて、適当なハロゲン化アセトニトリルと塩基を組み合わせることによって、アミンを選択的に対応するシアノメチル化体へと変換できることがわかった。また、続くMCPBAでのニトロンへの変換反応は、アルキルアミン、ベンジルアミン、ジフェニルメチルアミン、さらにはグリシン誘導体を用いた場合でも完全に位置選択的に進行し、シアノ基側にニトロンが形成された。また、最終段階のヒドロキシルアミン塩酸塩を用いたニトロンからN-モノアルキルヒドロキシルアミンへの変換反応は、いずれの基質を用いても高収率で進行した。さらに、実験操作に関して詳細な検討を行ったところ、ニトロンの段階で単離精製をせずに直接最終物まで変換したところ収率が改善されることがわかった。このように、本反応は広い範囲の一級アミンに適応可能な新規N-モノアルキルヒドロキシルアミンの合成法として、今後広く用いられることが期待される。なお、以上の結果はSynthesis誌上において発表を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)