Project/Area Number |
11771441
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
新田 淳美 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (20275093)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 神経成長因子 / 神経栄養因子 / T細胞 / グリア細胞株由来神経栄養因子 / BW5147 / 遺伝子導入 / 酵素免疫測定法 / 脳由来神経栄養因子 / マクロファージ / ラット |
Research Abstract |
神経細胞はダメージを受けると修復不可能であるため痴呆・脊髄損傷・脳梗塞などの神経疾患から患者を救うことは困難と考えられている。神経細胞に対して生存維持活性や保護効果をもつタンパクは神経栄養因子と総称され、その中でも神経成長因子を代表とするニューロトロフィンやグリア細胞株由来神経栄養因子を神経疾患を神経変性疾患の治療薬として用いようとする試みがなされている。しかし、これらタンパクは安定性や輸送経路に問題があり、動物実験ですら、よい結果は得られていない。そこで、我々は直接これらタンパクを神経障害部位に到達させることは諦め、本研究課題においてT細胞やマクロファージのような免疫担当細胞にこれら因子を産生させ神経させ神経再生を試みた。 昨年度までは、マクロファージにグリア細胞株由来神経栄養因子や脳由来神経栄養因子を遺伝子導入することを試みてきた。今年度は損傷部への集結性のより高いT細胞への遺伝子導入を試みた。また導入するベクターは昨年度までの本研究で作成し、発現を確認しているものを使用した。 先ず最初に脊髄を損傷させたラットにT細胞を静脈注射した後、脊髄を取りだし、免疫染色をおこなったところT細胞の集結が確認できた。またこれらT細胞を培養し、グリア細胞株由来神経栄養因子や脳由来神経栄養因子を強制発現させたところ、過剰な発現が観察された。今後、このような細胞をラットに投与したときの脊髄損傷への治療効果について検討するつもりである。
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