シクロペンテノン型プロスタグランジンによるアポトーシス誘導の分子機構
Project/Area Number |
11771446
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 千絵 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90305574)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | シクロペンテノン型プロスタグランジン / CHOP / アポトーシス / プロモーター / 転写因子 / ERストレス |
Research Abstract |
シクロペンテノン型プロスタグランジン(cyPGs)はアポトーシスを誘導することが知られているが、現象だけであってその経路、メカニズムは全くわかつていない。最近になってgadd45がアポトーシスに関与することがわかり、cyPGsがgadd45を誘導するという当該研究室の報告からこれが一つの経路であることが示唆されたと言える。しかし、gadd45のアポトーシス誘導に関してはまだまだ議論の余地があり、他の経路の存在も充分考えられた。その大きな一つが転写因子C/EBPβファミリーに属するCHOPと考えている。CHOPは細胞に導入するとアポトーシスを誘導すること、CHOP欠落細胞においてストレスによるアポトーシスが阻止されることから、アポトーシス誘導の重要な経路に介在すると考えられる。 昨年までに私は、cyPGsがCHOPをプロモーターレベルで発現誘導することを見いだした。今年度はさらに詳細に解析し、約3kbのプロモータ内に反応部位があることが明らかとなり、5′上流から各種欠失変異体を作製し、ルシフェラーゼアッセイで反応部位の絞り込みを行った。その結果、上流-300bpと-80bp付近の2カ所に反応部位が存在することが明らかとなり、これらの部位はそれぞれ、cyPGsの特性であるチオール基反応および小胞体ストレス反応部位と合致することが明らかとなった。さらに、点変異体を用いた実験から、それぞれ、転写因子C/EBPβ、NF-Y等が関与していることも示唆された。 これらのことから、cyPGsによるアポトーシス誘導の分子機構として、2種類の経路からのCHOPプロモーターの活性化が強く示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)