車椅子移乗介助動作の介助者の足位置の違いによる重心移動の変化の分析
Project/Area Number |
11771527
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・地域看護学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
水戸 優子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 講師 (70260776)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 車椅子 / 動作分析 / 重心動揺 / 筋電図 / ボディメカニクス / バイオメカニクス / 移乗 / 足位置 / VTR |
Research Abstract |
1.初年度得た表面筋電図データ結果の分析 初年度得た3タイプの足位置による動作上の違いを示す指標として得た表面筋電図データの解析を引き続き今年度行った。分析は介助者と患者の身長差により、分けた身長高群と身長低群で比較した。その結果、身長高群では、いずれの筋においても有意差はみられず、それに対して身長低群では上腕と腰部に有意差があり、麻痺足を外側から支えて左右に開く足(外支持足)の方が、積分値は小さく、つまり筋負担は小さかった。また、麻痺足を前外側から支える足位置(前支持足)は、てこの原理が働くと考え、効率がよいのではないかと考えたが、実際には、腰部の積分値が大きく、筋負担が大きいと言えた。中足は、上肢、下肢の筋負担が大きかった。 2.圧力濃度計による足位置による足圧分布の分析 初年度、機器改良のために購入できなかった圧力濃度計を今年度購入し、3タイプの足位置による比較を試みた。その結果、表面筋電図の結果と同様、外支持足、前支持足、中足の順に圧力値は小さかった。 3.臨床場面での3タイプの足位置による実証の試験的実施 本研究で見いだした3タイプの足位置による車いす移乗介助方法について札幌麻生病院看護部長、およびその他の専門家に相談するとともに、臨床場面で、本研究者が実証のための試験的実施を行った。その結果、生体データと同様、外支持足がもっとも行いやすく、中足は、行いやすいようで、しっかりと立ち上げることができず、転倒の危険性のある方法と言えた。前支持足は効率がよいのではないかと考えたが、逆に対象に近づけない上に、逆てこの原理となりよけいな重みを感じた。おそらく、そのために教科書には載せられているものの、実際には普及していないのではないかと考えられた。今年度の研究期間では十分な実証ができなかったが、今後臨床看護婦の協力を得て、実証データを得ていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)