Project/Area Number |
11771567
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
|
Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
桃井 雅子 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (90307124)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 双胎妊婦 / 腰痛 / 足浴 / 評価研究 |
Research Abstract |
腰痛のある双胎妊婦に足浴を実施しその効果を明らかにするための評価研究を行った。対象は、実験群5名と対照群5名であり、データ分析の結果、下記のことが明らかになった。 まず、対象の背景では「年齢」、「産科歴」、「妊娠週数」に関して両群間の差は無く、加えて、先行研究で腰痛の訴えとの関連が認められた「腰痛の既往歴の有無」、「腰痛に対する家族のサポートの有無」等に関しても両群間で差は無かった。次に、腰痛に対する足浴(看護介入)の効果について、生理的機能(痛みの強さ・セルフケア動作・睡眠)、自己概念、役割機能、相互依存の四側面から評価を行った。介入前の測定値では、両群間に有意差は無かった。介入後の測定では、測定値の変化の割合に両群間で有意差は無かったものの、次の点で実験群において介入によると思われる効果が認められた:(1)生理的機能では、「痛みの強さ」は両群とも強くなっていたが、実験群の増強値は対照群の約3分の1にとどまっていた。「セルフケア機能」は両群とも低下していたが、実験群の低下は対照群に比べてより少なかった。「睡眠の評価」は、実験群は評価がより良くなっていたのに対し、対照群は評価がより悪くなっていた。(2)自己概念では、実験群の自己評価は高くなっていたのに対し、対照群の自己評価は低くなっていた。(3)役割機能は両群とも機能は改善しており、実験群の改善度は対照群のそれに比べて大きかった。最後に(4)相互依存では、実験群の「依存ニード」は介入後に低下しており、「ニードの充足度」は上昇していた。一方、対照群の「依存ニード」は上昇しており、「ニードの充足度」は低下していた。以上の結果から、双胎妊婦の腰痛に対して足浴はその訴えを軽減するのに効果があることが示唆された。一方、皮膚温の測定値に関しては、足浴による明らかな効果は認められなかった。今後、生理学的指標のさらなる検討が必要である。
|