Project/Area Number |
11780086
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学一般(含衣・住環境)
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
竹原 広実 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 専任講師 (20298706)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 画像処理 / SD法 / 住宅居間 / 因子分析 / 色彩 / 住宅 / 空間知覚 |
Research Abstract |
1.彩色実験 CRT画面に映し出された居間空間について、その空間内の装備要因を自由に被験者に着色させることにより、被験者が望む色彩環境を把握することを目的として実験を行った。実験の方法は、まず対象空間として適していると考えられる居間空聞の写真を住宅雑誌よりコンピュータに取り込み、対象とする装備要因は入居後に居住者が自由に購入でき、かつ面積的にも一般的に広い面積を占めると考えられるソファ、カーテン、クッションとした。100名を被験者として実験を行い、100種の空間が得られた。実験の結果、各要因それぞれについてはソファとクッションは選択された色彩の傾向が類似しており、色相はY、YR、GYが多く選択された。カーテンは選択基準がソファ、クッションと異なりBが多く、明度は高く、彩度は低めが選択された。また複数の要因間の色彩関係についてはいずれの組み合わせについても明度や彩度によって複数の装備要因の色彩を統一しようとする傾向が認められた。 2.評価実験 先の彩色実験で得られた空間100種を対象としてそれらの空間の色彩の組み合わせがどのように室内雰囲気に影響を及ぼしているかを明らかにすることを目的として評価実験を行った。実験方法は、評価対象をCRT画面に映し出してそれらについてそれぞれSD法により15対の形容詞対を評定項目として被験者に評価させた。結果、SD得点をもとに因子分析を行って情緒的意味空間の最小の構成次元の検討を行った。3つの因子が析出され、第1因子は価値因子、第2因子は活動性因子、第3因子は暖かさ因子と意味付けられた。複数の要因の色彩関係が空間の雰囲気に及ぼす影響についてはソファと壁面、カーテンと壁面、ソファとクッションにおいて互いが近接した色相であると快適性が高くなり、装備要因の色彩関係だけでなく、設計計画的要因である壁との関係も大きく影響を及ぼしているといえる。また明度差と彩度差は差が小さくなるように揃えると空間の快適性や明るさに関する評価が高くなることが明かとなった。
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