Project/Area Number |
11780126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
島宗 理 鳴門教育大学, 学校教育実践センター, 助教授 (70274272)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 教師教育 / マイクロティーチング / コーチング / デジタルビデオ / 教授スキル / ロールプレイ / 即時強化 |
Research Abstract |
1.地域の学校との協力 昨年度までに明らかにした、養護学校の教師に必要とされる教授スキル(遅延プロンプト法や機会利用型教授法など)を実際にトレーニングするために、以下の活動を地域の養護学校と連携して展開した。 (1)ケース研究会:3クラスの担任から一つずつケースをだしていただき、1年間にわたって継続的な研究を行った。 (2)外部講師による講習会:教授スキルの具体例とその重要性を理解していただくため、外部講師による講習会を4回行った。 (3)研究代表者による研修会:どんな教授スキルが、なぜ、どんなときに、どんな子どもに有効かを理解してもらうため、行動分析学に関する校内研修会を隔週で実施した。 2.デジタルビデオシステムの利用 昨年度までに開発したデジタルビデオシステムをケース研究会で活用した。個別指導の様子をデジタルビデオ撮影し、それに対して専門家(研究代表者および上記(2)の外部講師)がコメントしてコーチするという方法で進めた。その過程では、教師が自らの行動を観察し、上記(3)で学んだ行動分析学の知見を元に自発的に評価し、改善していく取り組みを支援した。また、子どもの学習についてもデータを収集し、教師の教授スキルの変容と子どもの学習との間の関係を明らかにした(発表準備中)。 3.研究成果と今後の課題 教師教育において、学校現場で教授スキルを改善していこうとする場合には、マイクロティーチングのような仮想的な状況よりも、教師が日々取り組んでいる具体的な問題を、継続的に取り上げる方が有効であることが示された。また、教授スキルの有効性を理解して、実行してもらうためには、コーチングだけではなく、その背景にある理論の講習も欠かせないことがわかった。こうした介入を可能にする、包括的な協力体制についての研究が今後の課題となる(これについても発表準備中である)。
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