Project/Area Number |
11780208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河口 信夫 名古屋大学, 大型計算機センター, 助教授 (10273286)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アドホックネットワーク / モバイルエージェント / ルーティング / ワイヤレス通信 / 赤外線通信 / アクティブネットワーク / モバイルネットワーク / ハイブリッドネットワーク / 動的ネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に構築したネットワークシミュレーション環境に基づき、ハイブリッドアドホックネットワークにおけるルーティングプロトコルの構築、評価、および、その上でのアプリケーション構築を行った。本環境では、赤外線通信および無線通信の通信速度・品質、到達距離・範囲、エラーの発生状況等を変更して、実環境のシミュレーションが可能である。本研究の成果としては(1)漸増的に端末を認識するアドホックネットワークの構築手法,(2)アドホックネットワーク上でのコミュニケーション支援手法,(3)モバイルエージェントに基づくファイル管理手法,が挙げられる。以下に詳細を示す。 (1)漸増的に端末を認識するアドホックネットワークの構築手法 本手法は、近傍の端末から時間の経過にしたがって遠方の端末を認識し、経路を獲得することによってアドホックネットワークを構築する。漸増的な情報獲得によって、通信帯域を効率的に利用するとともに、頑健なネットワーク、構築が可能になった。 (2)アドホックネットワーク上でのコミュニケーション支援手法 アドホックネットワークでは、端末が新たに参加したり、急に退出することが起こる。端末がネットワークに接続されている間は、各端末間で情報共有等のコミュニケーションが自由に行えるが、情報共有を行うすべての端末が同時に単一のネットワークに接続しない場合も考えられる。このような状況でも、正しく情報共有を行うための同期手法を提案し、同期ライブラリとして実現した。 (3)モバイルエージェントに基づくファイル管理手法アドホックネットワークでは、事前に準備が行われないため、アプリケーションの共有が困難である。そこで、アプリケーションをモバイルエージェントとして、自由に移動可能とすることによって様々な応用が可能になる。本研究では、ファイル管理用のエージェントを配布することによって、ファイルの配布、交換、同期、アプリケーションの実行等の管理を行うエージェントシステムを構築した。
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