Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本年度は,平成11年度に開発した探究プロセス履歴(探究ノードに探究の目標を注釈としてつけた履歴)および知識マップ(探究ノード間の意味的関係の視覚的表現)をもとに,ハイパー空間における探究学習過程の再考をインタラクティブにかつ効果的に促す方法について検討し,評価実験を実施した.通常,ハイパー空間では,あるノードから次のノードに移る際に,局所的に探究の目標を立てられる.本研究では,探究目標が立てられたノードから達成されるノードまでの過程を基本探究プロセスと呼び,学習者の探究学習過程を複数の基本探究プロセスから構成されるとモデル化している.また,基本探究プロセスの積み重ねによって,教材に対する知識が得られるとしている.本年度は,まずハイパー空間探究中に学習者が探究履歴(探究ノード列)に基本探究プロセスを新規に追加するだけでなく,随時修正や削除を行えるように機能拡張した.これによって,探究中だけでなく探究後でも探究過程をきめ細かく見直すことが可能になった.また,探究プロセス履歴の更新に伴い,知識マップも自動修正されるようにした.これによって,探究プロセスの再考に応じてハイパー空間で積み上げた知識構造を見直すことが可能になった.さらに,知識マップに操作を加えながら再考を行う環境についても検討を進めた.評価実験では,以上のように改良を加えたユーザインタフェイスを用いるグループと用いないグループに分けて,WWW上のハイパーメディア教材を学習させ,再考支援の有効性を調べた.その結果,開発したユーザインタフェイスによって,基本探究プロセスへの再訪問がかなり高い確度で起こり,探究過程や知識構造への再考が効果的に促進されることを確認した.これらの研究成果についは,関連する国際会議で公表し,また国内の関連学会でも発表した.
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