微生物産生ペルオキシダーゼを用いた排水中からの環境ホルモン類似物質の除去
Project/Area Number |
11780399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境保全
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
櫻井 明彦 福井大学, 工学部, 助手 (40283163)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ペルオキシダーゼ / フェノール類 / 重合沈殿除去 / Coprinus cinereus / 回転円板型反応器 / 環境ホルモン |
Research Abstract |
はじめに回転円板型反応器を用いてCoprinus cinereusによるペルオキシダーゼ生産を行った。得られた粗酵素液を用いて環境ホルモン類似物質の重合沈殿除去を検討した。 ビスフェノールAの除去条件を検討したところ、フェノールと同様にほぼ完全に除去できることが分かった。しかし、フェノールに比べて反応性が低く、反応がほぼ終了し除去率が一定となるまでに60分間程度を必要とした。また、除去率の温度依存性、pH依存性はフェノールと同様であり、過酸化水素の添加量については、フェノールの場合の約2倍が必要であった。上記のビスフェノールAに関する除去条件の検討結果については、化学工学会秋季大会(札幌)で発表し、現在、投稿中である。 次に、クロロフェノール、クレゾールについての反応条件を検討したところ、2-クロロフェノール、4-クレゾールではフェノールよりも反応性が高く、3-クロロフェノール、4-クロロフェノール、2-クレゾール、3-クレゾールについては、フェノールよりも反応性が低いことが分かった。最適pHについては、クロロフェノール、クレゾールともに置換基の位置によらずフェノールよりも高い値となった。得られた重合物(沈殿)の分子量については、オルト位に置換基がある場合に低くなる傾向にあった。このことから、オルト位を結合部位として重合が進んでると考えられる。また、沈殿の粒子径については、フェノールの場合、pH8.0で48μm×30μm程度の楕円形であり、pHの上昇に伴い小さくなる傾向にあった。重合物の構造については、現在解析中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)