ショウジョウバエ発生におけるNotchシグナリングによる細胞増殖調節の解析
Project/Area Number |
11780536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
郷 正博 熊本大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00304999)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ショウジョウバエ / UAS-GAL4 / Notchシグナリング / 発生遺伝学 / 神経発生 / PDZタンパク質 |
Research Abstract |
神経細胞表面におけるレセプターあるいはリガンドの多くはその機能のために細胞の内側からの制御を受ける必要がある。その中でもPDZタンパク質による細胞内からの制御は一般的であり、Notchのリガンドの場合にもあてはまる。多くのPDZタンパク質の中でもPick1は膜タンパク質のクラスター化を引き起こす能力が示されている点で特に興味深い。そこでPick1を単にNotchのリガンドを細胞内から制御する候補分子としてだけではなく、神経軸索、樹状突起、あるいはシナプスにおいて細胞外からのシグナルを受け取るレセプターと細胞内骨格の相互作用を担う重要な分子のひとつととらえて、ショウジョウバエの系を用いることでその機能解析を開始した。現在までにハエのホモログの単離とその基本的な解析を終了したが、その結果機能部位と考えられる構造はよく保存されていることが確かめられた。また胚におけるRNAの発現は、中枢神経系に特異的であることが明らかになった。これらの事実は神経発生におけるこの分子の機能が進化の過程で保存されていることを示唆している。またcDNAの全長およびその一部、また機能部位のアミノ酸置換による変異体タンパク質をUAS-GAL4システムにより発生過程で発現させることで、その表現型および細胞内局在の解析を行なうための系統を作製した。現在までのところ致死などの強い効果は観察されていないが、それぞれのタンパク質の細胞内局在を含めてその詳細についての解析が進行中である。またPick1遺伝子の近傍に挿入が確認されているP因子の挿入を酵素的に取り除くことでこの近傍に小さな欠失を作製することによる変異体の作製を試みた。その結果、転写開始点にまで欠失が及んでいる可能性のある系統がいくつか得られたのて、その解析も現在進行中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)