Project/Area Number |
11780548
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Osaka Dental University (2000) Kyoto Prefectural University of Medicine (1999) |
Principal Investigator |
玉田 善堂 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60254364)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 視交叉上核 / 概日リズム / アストロサイト / GFAP / Vimentin |
Research Abstract |
平成11年度から継続中である「視交叉上核内アストロサイト発生に対する機能解剖学的アプローチ」について本年度の研究成果について報告する。 1)ラット視交叉上核(SCN)におけるアストロサイトの発生およびその視神経入力に対する影響について、免疫細胞化学、定量解析および免疫電顕を用いて検索し、SCNにおけるアストロサイトの発育には視神経入力が不可欠な要素であることを解明した。この結果を、Experimental Neurologyに発表した(Exp.Neurol.,166)。 2)成熟ラット及びゴールデンハムスターにおけるアストロサイトの分布について、免疫細胞化学および画像解析装置を用いて比較解剖学的に検索し、GFAP免疫反応陽性を呈するastroglial elementsは、両種共において網膜からの網膜視床下部路(retinohypothalamic tract)が密に存在する領域に多く存在することを明らかにした。この結果をActa Histochem.Cytochem.に発表した(Acta Histochem.Cyotochem.,33(2))。 3)ラットSCNにおける視神経入力遮断後のアストロサイト減少に伴う投射神経終末の変化を免疫細胞化学および定量解析を用いて検索した。出生直後ラット胎児の両側眼球を摘出し網膜からの神経投射を遮断したモデルを作成後、外側膝状体から投射するneuropeptide Y(NPY)含有神経終末および脳幹縫線核から投射するセロトニン(5HT)含有神経終末について検索した。視神経入力遮断によってSCNにおけるNPY免疫陽性神経終末は生後50日(P50)のステージにおいてコントロール群と比較して著しい減少が認められた。しかしながら、外側膝状体では変化が認められなかった。以上の結果より、網膜からの視神経入力外側膝状体からの投射するNPY神経終末のSCN内での発育に不可欠な要素であることが解明された。
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