新生ラット摘出標本における呼息性運動ニューロン活動の制御機構
Project/Area Number |
11780584
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
飯塚 眞喜人 茨城県医療大, 保健医療学部, 助手 (40274980)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ラット / 摘出標本 / 呼吸運動 / 内肋間筋 |
Research Abstract |
新生ラットの脳幹-脊髄-胸郭摘出標本において灌流液のpHを7.4から7.1まで減少させると横隔神経活動と交互の協調した呼息性活動が第9-10肋間の内肋間筋に出現する。本年度は第3から第11肋間より筋活動を記録し、低pH灌流液により誘発される内肋間筋呼息性活動の分布を調べた。記録したすべての肋間隙の内肋間筋に呼息性バーストが認められた。しかし、濯流液のpHを7.1に保持しているにもかかわらず、より吻側の肋間隙に位置する内肋間筋ほど呼息性活動が早く消失した。また第5-第11内肋間筋の呼息性活動は、第3、4内肋間筋と比較して出現率が高かった。この結果は内肋間筋の呼息性運動出力の大きさに尾側から吻側への勾配があることを示唆する。次に脊髄節の異なる内肋間筋間の呼息性バーストの開始時間差について検討した。10組中6組で、吻側に位置する内肋間筋の活動が遅れて開始した。残りの4組では差が認められなかったが、吻側の内肋間筋の呼息性バーストが先行する組み合わせは無かった。以上の結果は、麻酔下の哺乳動物で報告されている結果と同様であり、適切な呼息性運動出力パターンを形成する神経機構が摘出標本内に保持されていることを初めて明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)