血管壁再構築モデルを用いた組織侵入過程のin vivo解析
Project/Area Number |
11780639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
中山 泰英 (中山 泰秀) 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (50250262)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 血管壁再構築 / 組織侵入 / in vivo解析 / 多孔質 / エキシマレーザー / ポリウレタン / 血栓形成 / 内膜肥厚 / 内皮化 / 人工骨格設計 / 人工血管 / ステント |
Research Abstract |
ハイブリッド型人工臓器の作成、および移植人工臓器の生着には、人工基材への組織侵入を制御できる人工骨格設計が重要である。 実験)基材はポリウレタンフィルムを用い、微細孔(直径約30μm)の形成はKrFエキシマレーザー光をフォトマスクを通して照射することにより行った。多孔化したフィルムをステント外面に固定し、ビーグル犬総頸動脈内で開大させた。エキシマレーザー光の照射位置をコンピュータ制御することにより1枚のポリウレタンフィルム中で領域毎に孔密度の異なるマイクロパターン化多孔質フィルムを作成した(孔密度設計:20×12mmのフィルムを4領域に等分し、孔面積比が0,0.3,1.1,4.5%になるよう孔間隔を設定)。 結果と考察)多孔質フィルムを円周方向で孔密度が変化するようにステント外側に巻き、フィルム端々を接着しチューブ状に固定した。これをカテーテルで経皮的に犬総頸動脈に誘導し、開大した。術後1ヶ月、全例(n=10)が開存していた。フィルム内腔面は孔密度に関わらずほぼ全面がコンフルエントの内皮細胞で被覆された。フィルムを含む血管組織の縦断面を観察すると、無孔の場合、フィムル表面での顕著な血栓層の形成を認めた。有孔部では低密度の場合を除いて血栓はほとんど認めなかった。また、有孔部では経孔的な組織侵入が起こり、内膜組織の形成を認めた。一方、無孔部では吻合部及び隣接する有孔部からと考えられる組織侵入が起こり内膜組織化が起こった。内膜壁の厚さは孔密度が増加するに従って薄くなり、無孔では約450μm、最密孔では約100μmであった。 多孔質基材への組織侵入過程に与える孔密度の影響をin vivoで解析した。今後のハイブリッド型軟組織開発の多孔化設計に指針を与えた。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)