トランス・カルチュラル・エステティックス ―アジアを視点として
Project/Area Number |
11871007
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
美学(含芸術諸学)
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
岡林 洋 同志社大学, 文学部, 助教授 (80185462)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | トランス・カルチャー / 美学 / W.ヴェルシュ / 倫理学 / 和辻哲郎 / 日本ばなれ / 宝塚歌劇 / 川俣正 / カルチュラル・スタディーズ / 越境文化 / 帝国主義 / ポスト・コロニアル / 宝塚レヴュー / 宝塚らしさ / アジア / サイード「オリエンタリズム」 / ヴェルシェ「越境文化」 / 韓国 / いけばな |
Research Abstract |
本研究「トランス・カルチュラル・エステティックス(越境文化主義の美学)」の実績は以下の通り。 1)原理論的な実績 著作2点(既に出版されたものと、出版の予定されているものとが各1点)-前者(共著書)は、現代ドイツのこの分野の研究の第一人者、ヴェルシュの美学と越境文化哲学を取り上げ、それを本研究のテーマの準備段階あるいは先行的な研究として一応の学術的な評価を与えたが、とりわけ異文化の美学を構想するにあたって、そこに関与する倫理学の位置づけ方がポイントになることを指摘している。 後者(単著『美楽』)は、ドイツでの先行研究に対して、美楽(ビラク)という独自の視点を、本テーマの中に確立する試みをおこなった。この中では、異文化の美学を、近世近代の孤立した個人意識を越える「倫(なかま)」の意識に基づけた和辻哲郎の『倫理学』の考え方を取り入れながら構想した。しかも本研究は現代風の単なる異文化コミュニケーション論とはまったく別の美学的分野の中にある。 2)特にアジアが研究の視点となった事例的な実績 論文2点-本テーマが、文化の短絡的あるいは単楽的な、らしさ文化との対決であると捉えられた論文「日本ばなれ文化の楽しみ方」で、宝塚劇団を取り上げた。もう一つ他に基本的に新聞紙リサイクルという環境技術の移転問題をアーティスト(川俣正)の視点で扱った論文「アートと関連した新聞紙リサイクルと環境」)がある。 著作(発表予定)1点-出版予定の著作(編著)には、『川俣正のオールタナティヴ・アート』がある。発表2件-マレーシアと韓国では「アートと関連した新聞紙リサイクルと環境」を外国語原稿にして英語とハングルで研究発表した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(13 results)