生後3ヶ月以降の泣きに関する注意機能の神経発達と育児文化の相互作用について
Project/Area Number |
11871015
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 敦子 名古屋市立大学, 人文・社会学部, 助教授 (90188889)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 乳児 / 注意 / 文化 / 育児 / 泣き |
Research Abstract |
乳幼児の行動に関する質問紙(Gartstein & Rothbart,2000)を日本語に訳して、12ヶ月未満の乳児3群(3ヶ月児〜6ヶ月児、6ヶ月児〜9ヶ月児、9ヶ月児〜12ヶ月児)の養育者に協力を得て実施した。この質問紙はRothbart(1981)の改訂版であり、認知・情動システムに対し、コントロール(注意)機能がどのように発達するかを調べようとするものである。同質問紙は、Sackler Institute,New Yorkの発達心理生物学国際ネットワークにより、米国、ロシア、イタリア、インドでも実施中である。結果の国際比較を進め、脳の可塑性の高い生後1年間に、注意機能の神経発達と環境(文化)がどのように相互作用するかを検討していく予定である。 また今後、上記の質問紙と並行して乳児を対象に注意機能に関する実験的研究を進めていくため、実験環境を整え、予備実験を行った。実験は回帰の抑制能力に関するもので、Clohessy et al(1991)にならった。各試行ではまず中央スクリーンに強力な視覚的アトラクターを提示。その後、左右2つのスクリーンのいずれか(視角にして30゜)に視覚刺激を提示し、彼らの目を引きつける。乳児がこの視覚刺激に目を向けたら、中央のアトラクターを再提示して、視覚刺激を消す。次に同じ視覚刺激を同時に左右のスクリーンに提示し、回帰の抑制(最初の視覚刺激と反対側に目を向ける傾向)が効いているかどうかを調べた。実験中の眼球運動を録画し、コード化の基準を設け、さらに回帰の抑制の指標について検討した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)