海洋のpH指標としての海成炭酸塩中のホウ素同位体比
Project/Area Number |
11874074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球化学
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
大出 茂 琉球大学, 理学部, 助教授 (20117568)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 海水 / ホウ素同位体 / pH / サンゴ / 炭酸塩 / 有孔虫 |
Research Abstract |
沖縄のサンゴのホウ素同位体と海水のpHの関係について研究した。 1.表面電離型質量分析計を使って、沖縄のサンゴ礁の海水中のホウ素同位体比(11B/10B)を測定し、平均値として、4.1707を得た。また、NIST951ホウ酸中の値は、4.0113であったので、沖縄の海水中のホウ素同位体比はδ11B=39.7‰と計算できる。この値は、公表されているデータ(39〜40‰)とほぼ同じ価であるので、本研究で得られたデータは信頼できる。 2.沖縄のサンゴ礁(ルカン礁)のpHとサンゴ骨格中のホウ素同位体比の測定を行った。ルカン礁の海水の昼間のpHは8.30〜8.75、夜間は7.85〜8.10と変動した。 3.タイのサンゴ礁でも沖縄と同様の調査を行った。 4.サンゴ骨格中のホウ素同位体比から、そのサンゴが石灰化したときの環境水のpHを推定するためには、正確な同位体交換平衡定数(K)を決定する必要がある。ミッドウエイ付近、水深1000メートルに生息する深海サンゴ中のホウ素同位体の測定から、K=1.0255を得た。また、ホウ素同位体の炭酸カルシウムへの共沈実験を行った。 5.K=1.0255を使って、ルカン礁のサンゴが石灰化している時のpHは8.2から9.0と推定できる。しかし、正確なKの値を理論および実験によって決定する必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)