濡れ-非濡れ転移からレンズの分散・凝集安定性への新展開-面の化学から線の化学へ-
Project/Area Number |
11874098
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
機能・物性・材料
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
荒殿 誠 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (20175970)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 分散・凝集の安定性 / 油薄膜上下の表面間力 / 線張力 / レンズの二面角 / 界面張力 / 濡れ―非濡れ転移 / 空気 / 水界面 / 油 / 水界面吸着膜 / 分散・凝集安定性 / 吸着膜の相転移 |
Research Abstract |
(1)水/空気界面上に分散した油レンズの分散・凝集の安定性をきめる重要な界面化学的要素の一つは線張力であり、また他の要素の一つはレンズと平衡にある油薄膜上下の表面間力であると思われる。まず、線張力を測定することを試みた。このために、種々のサイズのレンズのプロファイルを微分干渉法による顕微鏡とCCDカメラにより取り込む装置を製作した。これは通常の金属顕微鏡の落射照明を用い、また精密に温度制御されまた十分に油の蒸発対策のなされたテフロンセルを用いることにより可能となった。水/ドデカン/ドデカノール/空気系で種々のサイズのレンズの画像を安定に取り込むことに成功し、得られた干渉縞の理論解析により、線張力を測定することに成功した。そのオーダーは10^<-11>N程度であり、理論値と近い値を示しており、今回の装置で正しく測定できることが示された。ただ、高いデータを得るためにはCCDカメラのひずみの問題や、干渉縞の理論解析過程のグレードアップをする必要があり、現在これをすすめている。 (2)レンズと平衡にある油薄膜上下の表面間力の問題は、4成分3相系でのレンズの二面角の測定と、共存する3種の界面張力平衡値の測定から得られる二面角計算値との関連の研究から明らかにすることができるとの立場から、実験をすすめている。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)