寄生植物を用いた,光合成系遺伝子の色素体依存的な発現制御領域の解析
Project/Area Number |
11874117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山田 恭司 富山大学, 理学部, 教授 (70200714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若杉 達也 富山大学, 理学部, 助教授 (10212317)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ネナシカズラ / rbcS遺伝子 / cab遺伝子 / 5'上流制御領域 / シス制御配列 / 光応答的発現 / 組織特異的発現 / 色素体依存的発現 / ゲノミックDNAクローン / rbcS / シス配列 / 葉緑体依存的発現 |
Research Abstract |
(1)ネナシカズラから単離した2種類のrbcS遺伝子(GrbcS1,GrbcS2)の翻訳開始点の上流領域(GrbcS1では1517bp,GrbcS2では1264bp)を植物への遺伝子導入用のベクターpBI101に組み込み、ネナシカズラのrbcSプロモーターとGUS遺伝子をつないだプラスミドを作成した。現在、アラビドプシスへの形質転換を進めつつある。 (2)ネナシカズラのcab遺伝子については、ゲノミックサザン解析を行ったところ、EcoRI 2.8kb,BamHI13kb,EcoRV 6.6kb HindIII 5kb,SspI 1.7kbの各断片にハイブリダイズすることが確認できた。したがって、ネナシカズラcab遺伝子は1コピーであることが示唆された。 (3)ネナシカズラのゲノムDNAを鋳型としたPCRによってネナシカズラcab遺伝子の増幅を試みた。ネナシカズラのゲノムサイズはヒトの10倍ほどもある巨大なものであるため、PCRによる増幅も困難であったが、60サイクル以上の増幅を行うことにより、cab遺伝子のコード領域を増幅・クローン化することができた。その結果、ネナシカズラcab遺伝子のコード領域にはイントロンが存在していないことが明らかになった。 (4)ネナシカズラcab遺伝子の上流領域については、PCR法による増幅ができなかった。そこで、ネナシカズラcab遺伝子の上流領域が存在すると考えられるHindIIIの5kb断片をクローニングするために、ゲノムDNAをHindIIIで切断後5kbの断片を抽出し、それをファージベクターλZAPIIにクローン化してゲノミックライブラリーを作成した。このライブラリーに対して現在スクリーニングを行っており、第2次スクリーニングまで進行中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)