Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
知的流動体の個体ポテンシャル,個体ポテンシャルのもつ指向性を関数で表現して,生物の持つ特性を分子運動論的に表現した.その関数は,単純な2個体間の運動,ならびに,100個体の集団運動,100個体同士の正面衝突,交差流動について評価し,本シミュレーション法が妥当な結果を与えることを確認した.集団の特性は熱力学的な状態変数量で表現され,知的流動体の集団特性を定量的に表現することを可能とした.本シミュレーションから,個体の運動の基本特性は,動機関数と個体ポテンシャルの指向性が重要であることが示され,更に,人の運動などの場合には,全体の系が極めて散逸的であることが結論付けられた.この結果は,人の運動などでは,時系列的な変化が,連続的でなく,非線形かつ大きな散逸を伴う系であることを意味しており,生物の集団の特徴を表現する非常に有効な手段であることが判明した.パニック情報は,様々な形式でシミュレーションに取り込まれ,集団の中心で発生した事故から回避行動に移る集団の運動を表現することが可能となった.パニック情報は,基本的には,近接の個体からのパニック情報伝達で十分に現実的な回避運動が表現されており,知的流動体のパニック情報は,基本的に近接場における個体間の干渉で伝達されるものが重要であるとの結論を得た.
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