Xenopus laevisの胚を用いた内分泌撹乱化学物質の測定方法に関する研究
Project/Area Number |
11875113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
貫上 佳則 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (90177759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池西 厚之 大阪市立大学, 理学部, 教授 (10076036)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 内分泌撹乱化学物質 / Xenopus laevis / ビスフェノールA / ノニルフェノール / 性転換 |
Research Abstract |
本研究では,エストロジェンの存在下で性転換が起こることが知られているXenopus laevisを用いてエストロジェン様物質の測定を試み,この検出感度や試験条件について検討したものである.Xenopus laevisの飼育条件について検討した前年度の結果を基にして、最終年度である今年度は、エストロジェン様物質の代表としてのビスフェノールAと4-n-ノニルフェノールをXenopus laevisに暴露した場合のこれらの濃度とXenopus laevisの雌雑個体数の変化について検討した。 あらかじめXenopus laevisの幼生を用いてビスフェノールAおよび4-n-ノニルフェノールに対する急性毒性試験を行って、それぞれの暴露濃度を0.011〜11.1mg/L、0.0011〜1.1mg/Lと設定した。ビスフェノールAあるいは4-n-ノニルフェノールを各濃度に設定した飼育水中でStage44のXenopus laevisを飼育しはじめ、Stage52まで成長した個体を解剖して顕微鏡で生殖巣を観察することで雌雑個体数を判別した。その結果、これらの物質に暴露したすべてグループから、精巣とも卵巣とも判別しかねる生殖巣を有する個体が見つかった。また、これらの物質を暴露したグループでは、対照系と比較して有意に雄の割合が少なくなった。しかし、ビスフェノールAあるいは4-n-ノニルフェノールの濃度とグループ内の雄の割合との間には、明確な用量反応関係を見出すことができなかった。また、暴露期間として約3ヶ月程度必要になることから、エストロジェン様物質の測定方法として本法を適用するためには、暴露期間の短縮方法を含めた工夫が必要であることがわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)