Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
DIY対応リサイクル型煉瓦壁は,煉瓦を破れ目地状に組積し,煉瓦内の円孔位置で下層からのボルトに連結することで個々にプレストレスを与えるという新しい工法である。この煉瓦壁は構造的な優位性を持ち,さらにDIY(Do it yourself)対応型システムとしても普及が期待される。本年度は,この煉瓦壁を利用した住宅の環境負荷低減効果と空気環境について検討する。 1)シミュレーションによるDIY対応リサイクル型煉瓦住宅のLCA 昨年度から開発作業を続けている住宅用LCA算出ソフトに改良を加えるとともに,本LCAソフトを用いて,(1)DIY対応リサイクル型煉瓦住宅,(2)木造(在来軸組み工法),(3)木造(2×4),(4)湿式煉瓦壁住宅,(5)RC造住宅について,ライフサイクルCO2(LCCO2)を算出した。上記5種類の住宅ではDIY対応リサイクル型煉瓦住宅のLCCO2が最も小さくなり,木造住宅(在来軸組み)より6.6%減少する。 2)DIY対応リサイクル型煉瓦住宅の空気質測定 独自の壁体仕様をもつDIY対応リサイクル型煉瓦住宅においてはその室内空気環境を定量的に把握・検討する必要がある。今年度夏季に,この煉瓦壁を外壁に用いた実験棟において室内空気汚染物質濃度を測定し,その特徴を従来型木造住宅と比較した。実験棟床からのホルムアルデヒド放散速度が大きかったために,詳細な検討はできなかったが,一般的な木造住宅において濃度の高いアセトアルデヒドおよびアセトンは低い値を示した。
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