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李朝期朝鮮における都市空間構成原理とそのわが国への影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11875124
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Town planning/Architectural planning
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

渡邉 貴介 (渡邊 貴介)  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (10111478)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 羽生 冬佳  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (40302971)
Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords李朝期朝鮮 / 全羅道 / 風水地理概念 / 都市の立地原理 / 都市の空間構成原理 / 鎮山 / 城郭
Research Abstract

1.「鎮山あるいは城郭を持つ都市」と「鎮山も城郭も持たない都市」の立地上の特徴の分析
「鎮山・城郭ともにある都市」以外の35都市について、山川形象と風水要素の描かれ方の特徴の抽出を行った。その結果、すべての都市で都市の3面ないし4面を山稜が深く囲む形に描かれていること、また、すべての都市で古典的風水要素のうち基本的内局5要素は必ず持つように描かれ、城郭を持つ都市では「ひほ」要素が、城郭を持たない都市では「おうしよう」要素が多く見られるという対照を示していること、などが判った。
次いで実測地形図との描写の比較対照を行った結果、山の形象では鎮山を持たない都市により多くの誇張と粉飾が、水の形象では鎮山を持つ都市でより多くの誇張と粉飾が見られることが判明した。
2.各都市における空間構成の特徴の分析
全56都市について、都市域の境界付けの手法、街路パターン、主要施設の配置など、都市の空間構成の特徴の抽出を行った。その結果、城郭を持たない都市では城郭の代りに民俗信仰の要素を配置しその包絡範囲で都市域を象徴的に境界付ける手法をとることなど、風水地理思想のほかに民俗信仰や儒教思想の影響も少なくないことが判明した。
3.諸都市群の比較分析による都市立地原理と都市空間構成原理の抽出
以上の分析を総括した結果、都市立地原理に関する限り、風水的な吉地を願う風水地理思想に強く支配されていたといえる。しかし、都市空間構成原理に関しては、風水地理思想のほかに民俗信仰や儒教思想の影響も少なくないこと、また多くの都市に共通して4つのデザインコンセプトが抽出されることから、都市空間構成原理としては、風水地理思想、儒教思想、民俗信仰、仏教思想の4つの原理が包蔵されていることが判明した。
4.近世日本の都市空間構成原理への影響
江戸期のいくつかの城下町・宿場町と対照分析した結果、江戸初期の江戸、および幕末の奥州三本木において、少なくとも風水地理思想の意図的な導入が確認された。ただし、それらは必ずしも李朝期朝鮮の諸都市に見られた原理とは言い切れず、今後の研究課題とした。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 崔童植,渡辺貴介: "絵図描写にみる李朝期全羅道の城郭都市の立地及び城郭形態に関する風水地理的研究"都市計画. 228. 41-49 (2000)

    • Related Report
      2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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