雰囲気制御による超合金単結晶への耐高温酸化性Re-Al皮膜の形成
Project/Area Number |
11875152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Material processing/treatments
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
成田 敏夫 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60001252)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Re / Re-Cr-W相 / 高温酸化 / 拡散障壁層 / Ni基超合金 / Al拡散処理 / 熱サイクル試験 / NiAl |
Research Abstract |
Ni基超合金はジェツトエンジン、タービンの材料として高温の腐食環境で使用されているが、近年の高温化と腐食環境の苛酷化にともない、より耐食性に優れた被膜形成法の開発が望まれている。本研究では、Reの耐熱性と低拡散能に優れた性質に着目し、先ず、雰囲気制御によるReの皮膜を試みた。その結果、Re皮膜の形成を確認したが、しかし、この皮膜は保護的なアルミナ皮膜の表面に形成するため、耐酸化性にはほとんど寄与しないことが明らかとなった。 一方、この成果から、Re皮膜をアルミナ層の下がわ、すなわち合金側に形成することができれば、優れた拡散障壁層としての可能性があることが推定された。 従って、その可能性を確認するため、Re皮膜をスパッターで数ミクロンの厚さで形成し、ついで、従来のAl蒸気拡散法をもちいてRe-Al皮膜層を形成した。その結果、母材のNiが表面に拡散してNiAl層をまた、Alは母材表面から内部に拡散浸透した。この合金を1100℃で最長約1カ月間の酸化試験を行った。その結果、Re層の形成によって、耐酸化性が著しく改善されることが明らかとなった。これは世界的にも飛び抜けた水準にある。 その機構について詳細な調査を進めているが、Re皮膜はRe-Cr-W-Coの合金に変化しており、これが優れた特性を発揮したものと推定している。これらの成果を踏まえて、現在、Ni基超合金の他にNb基合金、鉄鋼材料への応用研究を進めるための準備をしている。
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Report
(1 results)
Research Products
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