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¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
分子内に二個の炭素不飽和結合を有する1,6-ジイン,1,6-エニンならびに1,6-ジエン類のメタラサイクル中間体形成,または逐次的挿入過程を経由する高選択的な5員環化を鍵ステップとした,フラーレンと一酸化炭素を取り込んだフラーレンの新規触媒的化学修飾法,シクロペンチルメチルアルデヒドの新規合成法,ならびにエキソメチレンシクロペンタン骨格への触媒的環化を創出することを目的として研究し,下記の成果を挙げた。 1.ジイン類の付加環化を活用するフラーレンの化学修飾 ロジウム錯体触媒を用い,多様な1,6-ヘプタジインをヒドロシランの存在下,C60 と反応させて有機ケイ素基の導入と[2+2+2]付加環化を一段の反応操作で進行させ易溶性フラーレン付加体を合成することに成功した。 2.エニン類の環化をともなうシリルホルミル化 ロジウム・カルボニル錯体を触媒として,多様なの置換様式をもつ1,6-エニン類を ヒドロシランとともに,一酸化炭素加圧下に反応させ,シリルメチレン基をもつシクロペンチルアセトアルデヒドを合成した。 3.非共役ジエン類の環化異性化と付加環化 1,6-ヘプタジエン誘導体をルテニウム錯体触媒の存在下に環化させ,エキソメチレンシクロペンタン骨格へ位置選択的に触媒的環化させることに成功した。
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