Project/Area Number |
11876021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
蓮見 惠司 (蓮見 恵司) 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20208474)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 真菌症 / 線溶系 / マルホルミン |
Research Abstract |
組織侵入性が報告されている真菌における線溶促進物質生産性を調査した結果、アスペルギルス症の報告のある菌の多くに環状ペプチドマルホルミンの生産が見られた。今年度は、マルホルミン生産性と毒力との関係の調査ならびにマルホルミンによる線溶活性化の機構の解析を行った。 1.マルホルミン生産株Aspergillus nigerの1株から紫外線照射による突然変異の誘導により、マルホルミン非生産株を単離した。野生株(親株)および変異株由来の分生子を、マウスに静脈内投与後その生存率を測定した結果、変異株の分生子投与による致死作用は、野生株のそれと比較して顕著に低いことが判明した。すなわち、マルホルミン非生産株は生産株よりも弱い毒力を持つことが示唆された。 2.マルホルミン作用の解析から、本物質による線溶活性化には、細胞および血漿が必須であることを示した。血漿から活性に関わる分子を精製した結果、ビトロネクチンとプラスミノゲンを同定した。また、細胞の必須因子の1つはウロキナーゼと同定された。すなわち、マルホルミンは、ビトロネクチンを介して細胞表面でのウロキナーゼによるプラスミノゲン活性化を制御することが明らかとなった。
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