卵黄嚢における初期脈管形成に関する細胞学的ならびに分子病理学的研究
Project/Area Number |
11877041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
高橋 潔 熊本大学, 医学部, 教授 (70045631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂下 直実 熊本大学, 医学部, 助手 (90284752)
竹屋 元裕 熊本大学, 医学部, 助教授 (90155052)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Keywords | vasculogenesis / angiogenesis / angioblast / 免疫組織化学 / VEGF / VHL蛋白 / Ets-1 |
Research Abstract |
個体発生の途上、極めて未熟な間葉系細胞が接合し、空隙が生じて管腔が形成される過程は、脈管形成(vasculogenesis)と呼ばれ、既存の血管系から新たな血管が発芽してできる血管新生(angiogenesis)と区別される。本研究では、血管新生に比べ十分な解析が進んでいない脈管形成関して、胎齢7〜8日のBALB/cのマウスの卵黄嚢と胎仔ならびに家族の了解のもとに得られたヒト胎児組織を用いて検討を行った。種々の抗体による免疫組織化学的検討から、マウスangioblastの同定には幼弱な血球マーカーであるER-MP12、ER-MP20が有用であった。一方、von Willbrand因子は特異性が低く、angioblastの同定に用いることは出来なかった。また、ヒト胎児を用いた検討では、angioblastと思われる細胞はvascular endothelial growth factor(VEGF)や転写調節因子Ets-1などの血管形成制御因子を発現していた。また、私どもで作製したVEGFの転写制御機能を有するVon Hippel Lindau(VHL)遺伝子産物に対するモノクローナル抗体による検索では、angioblastにVHL蛋白の発現が認められた。以上の結果から、これらの転写ならびに制御因子の発現は、血管新生のみならず脈管形成においても重要な役割を果たしていることが示唆された。今後、マウスに加えてヒトangioblastの同定に有用なマーカーの検討を行うとともに、脈管形成におけるマクロファージや間葉細胞の関与についても、解析を加えたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)