Project/Area Number |
11877043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
秦 順一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅澤 明弘 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70213486)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ヌクレオソーム / クロマチン / ケラチン / 転写 / ヒト |
Research Abstract |
最近、クロマチン構造の変化を通して遺伝子発現を制御するシステムが、in vivoで重要な役割を果たしていることがわっかってきた。また、ヒストンではないクロマチン蛋白質が数多く同定され、初期発生・細胞分化過程におけるクロマチン構造の制御が注目されているがそのin vivoにおける詳細な解析はいまだ十分に行われていないというのが現状である。このような、転写とクロマチン構造の関連から、in vivoにおけるクロマチン構造、ヌクレオソームの位置、分化前後におけるクロマチン構造の変化を明らかにするためにヒト・ケラチン18遺伝子に注目して研究を行った。このケラチン18遺伝子の発現は分化の過程において厳密に制御されている。ケラチン18は、マウスでは胚発生の8細胞期に最初に発現するタイプIケラチン中間径フィラメント蛋白質であり、その後の発現は、栄養外胚葉および、未分化胚芽細胞と胚外性内胚葉に限局されている。成人では、ケラチン18は腸、肺、胸、および子宮といった単層上皮に発現し、脾臓のようなリンパ系組織では発現していない。ヌクレアーゼを用いて、in vivoにおけるクロマチン構造、ヌクレオソームの位置、分化前後におけるクロマチン構造の変化を観る研究を行った。ヒト組織では、ヌクレオソームの位置は正確に決定されており、一方、ヒト初期胚においてはヌクレオソームの位置は正確には決定されていなかった。ヌクレオソームが正確に位置されないことにより,多くの遺伝子発現が許されている状態に,初期発生の段階ではなっているものと考えている.
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