新たにクローニングしたEGF様増殖因子の大腸腫瘍病変における発現と役割
Project/Area Number |
11877096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
坂本 長逸 日本医科大学, 医学部, 教授 (30196092)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | EGF / tomoregulin(TR) / 大腸癌 / erbB4 |
Research Abstract |
(1)大腸腫瘍病変におけるTR発現の検討 (1)手術標本を用いた検討-私達が既に得ているTRに対するポリクローナル抗体、モノクローナル抗体を用いて、大腸癌のTR発現を検討したところ、正常大腸上皮にはTR発現を認めないものの、ある種の癌上皮でTR発現が観察された(2)生検材料を用いた検討-そこで大腸癌30症例の生検標本からRNAを抽出し、reverse transcription PCR法にてTRのmRNA発現を検討したところ、30例のいづれにもTRmRNA発現を認めなかった。ある種の大腸癌で認められる免疫活性がTR自身によるものか、TR類似のEGF様構造を有する蛋白の発現か否か、現在検討中である (2)TR非発現大腸癌細胞株へのTRcDNAの導入 私達はTRが胃癌細胞株MKN-1の増殖を抑制し、MKN28のerbB4をリン酸化することを見出している。MKN28のerbB4リン酸化はEGF受容体、erbB2、erbB3のリン酸化を伴っていないため、erbB4のみのリン酸化によってelbB4のホモダイマーが形成されるのか、未だ未知のerbB蛋白にTRが結合する結果、erbB4がリン酸化されるのか否か明らかではない。また、erbB4のリン酸化のシグナルが増殖抑制に関与するのかどうかも明らかではない。 現在、大腸癌細胞株に対してTRが同様に作用しうるか否かを検討しつつあり、結果によってTRcDNAを大腸癌細胞株に導入する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)