脳の発生異常をウィルムス腫瘍を合併する有系分裂異常症の病態解析と原因遺伝子の同定
Project/Area Number |
11877134
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 英明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20206519)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 紡錘糸チェックポイント / anaphase-promoting complex / Wilms腫瘍 / Dandy-Walker奇形 / 紡錘糸チェックポイント(MSC) / anaphase-promoting complex(APC) / ユビキチン・リガーゼ / Wilm's腫瘍 |
Research Abstract |
前年までの研究により、Dandy-Walker奇形を含む重度の脳奇形とWilms'腫瘍を合併する稀な先天奇形症候群において、紡錘糸チェックポイント機能が欠損していることを解明し、この症候群をmosaic variegaled aneuploidy type2(MVA type2)と命名した。本疾患の原因遺伝子を同定するために、本年度は、紡錘糸チェックポイント経路の既知蛋白(Mad2,Securin)の過剰発現実験を行った。方法はMad2-IRES-EGFP、Securin(PTTG1)-IRES-EGFPの2つのコンストラクトを持つレトロウィルスを作成し、患児細胞に感染させた後、GFP陽性細胞について紡錘糸形成阻害剤に対する反応を形態およびFACSを用い解析した。この結果Mad2およびSecurinどちらの蛋白を過剰発現させた場合でも、紡錘糸チェックポイント機能は回復することがわかった。このことから少なくとも本疾患の原因遺伝子はMad2より上流に存在する可能性が示唆された。この結果をもとに、Mad2より上流に位置すると考えられている既知の紡錘糸チェックポイント遺伝子の変異解析をSSCPおよびdirect sequence法を用いて行った。解析した遺伝子はMad1、Mad2、Mad3/BubR1、Bub1、Bub3、ZW10、Rough Deal(ROD)、CENP-Eである。しかしこれらの遺伝子には変異は認められなかった。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)