誘導型NO合成酵素発現の特異的阻害による敗血症性ショックの遺伝子治療
Project/Area Number |
11877263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
平田 結喜緒 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (50135787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
七里 真義 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10206097)
三高 千恵子 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (20126254)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 一酸化窒素(NO) / 敗血症性ショック / 誘導型NO合成酵素 / 血管平滑筋 / サイトカイン / アンチセンスオリゴマー / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
心血管系で過剰に生成された一酸化窒素(NO)は敗血症性ショックの発症の原因と考えられることから、誘導型NO合成酵素(iNOS)の発現を特異的に阻害する遺伝子治療の可能性を検討した。ヒトiNOS遺伝子のアンチセンスオリゴマー(ASO)および対照としてミスマッチとスクランブルオリゴマーをホスホチオレートで修飾して作製し、培養ラット血管平滑筋細胞(VSMC)ヘリポフェクチン法で遺伝子導入した。炎症性サイトカイン(IL-1,TNF-α)で刺激したVSMCではiNOS遺伝子の発現誘導がみられ、著明なNO生成がみられたが、ASOを導入した細胞ではiNOSのmRNAと蛋白発現ならびにNO生成の抑制が用量依存性(1-10μg)にみられた。しかし低濃度(1-5μg)の対照オリゴマー導入では抑制効果はみられなかったが、高濃度(10μg)では非特異的に抑制(50%)がみられた。濃度と導入時間を検討した結果、ASO(5μg)で12時間の反応時間で約10%の導入効率であった。以上のin vitroの成績を元にin vivoでiNOS遺伝子のASO導入効率を解析中であり、ラット敗血症性ショックモデルを用いてiNOSの特異的発現阻害による血行動態への効果を明らかにする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)