Project/Area Number |
11877309
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plastic surgery
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柴田 実 新潟大学, 医学部・附属病院, 教授 (50196432)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 神経端側吻合 / アデノウィルス / 組み換遺伝子 / 神経再生 / Adenovirus / Neuro tracer / Penpheral Nerve / Regeneration |
Research Abstract |
【実験1】雄のWisterラットの右坐骨神経を露出し、腓骨神経を脛骨神経との分岐部より末梢で切断、中枢側は反転して筋肉内へ埋没し、末梢側は脛骨神経に分岐部より末梢で端側縫合(ETSA)した。術後4〜6週間後、ETSAした腓骨神経を縫合部より末梢で切断、lacZウイルス標識し、さらに4週後、ETSA部を含めて坐骨神経を脛骨神経・腓骨神経とともに取り出し、固定染色を行った。 【結果】染色された再生軸索は脛骨神経の中を通って、ETSA部より腓骨神経内へ侵入していた。しかしETSA部より末梢の脛骨神経に染色はみられず、筋肉内へ埋没させた切断腓骨神経中枢部にも軸索染色が認められた。この軸索と先のETSA部へ再生している軸索との交通は確認できなかった。 【実験2】雄Wisterラット57匹を用いた。腕神経叢を露出、筋皮神経を剥離しその中央部で切離、尺骨神経もしくは正中神経にETSAした。その際、接合を受ける神経の神経周膜切開を行った群とT字シリコンチューブを用い神経上膜を全く傷つけない接合群を作成。6週間後に接合した遠位筋皮神経、切離筋肉内に埋入した近位筋皮神経および接合された神経の接合遠位部で神経を切離、ウィルスを感染。その4週後に固定液潅流後に腕神経叢を脊髄まで含めて連続的に取り出し、再生軸索を染色。【結果】A)7神経中、22神経をtraceできた。B)尺骨神経にETSA接合し、近位筋皮神経からの感染で4神経で筋皮神経のみ染色。C)尺骨神経にETSAし、遠位筋皮神経からの感染により5神経に筋皮神経と尺骨神経に再生神経がみられ、筋皮神経単独が3で、染まったrootはC5〜Th1に渡っていた。正中神経にETSAされた1神経も同じ傾向であった。D)尺骨神経にETSモデルで遠位部尺骨神経より6神経がtraceでき、(tube使用3、tubeなし3)、うち2神経が遠位筋皮神経にも再生し、C8、Th1からの線維であった。E)正中神経にETSし、遠位正中神経よりtraceできた2神経の再生繊維はC6以下のすべての根から延びていた。F)観察できた再生神経はすべて根のレベルまでcollateral sproutingを示す所見は見られなかった。F)神経上膜を開かないtubeによるETNA接合でも遠位筋皮神経に神経が再生していた。
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