Project/Area Number |
11877361
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
丹根 一夫 広島大学, 歯学部, 教授 (30159032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 拓紀 広島大学, 歯学部, 助手 (10294571)
田中 栄二 広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (40273693)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 仮骨延長法 / ラット / 骨縫合 / 上顎骨 |
Research Abstract |
本研究では,ラット鼻上顎複合体周囲縫合を機械的に拡大し,これにより生ずる頭蓋顔面骨格の成長変化と縫合部での骨形成をX線写真により観察した。 実験には、4週齢ウィスター系雄性ラット16匹を用い、実験群と対照群に等分した。全身麻酔下にてラット両側頬部皮膚を吻尾方向に切開し、上顎骨と頬骨に保持孔を形成するため咬筋の一部を剥離し、ニッケルチタンワイヤーから成るV型の拡大装置を装着した。対照群では模擬手術のみを行った。手術直後と2,4,6週後に側面頭部X線規格写真および頭頂オトガイX線写真撮影を行い、得られた側面頭部X線規格写真をスキャナを介してパーソナルコンピュータに入力した。ディスプレイに表示した側面X線規格写真上で、画像ソフトを用いてラット頭蓋顔面骨格上の22個の解剖学的計測点を描記し、距離計測項目と角度計測項目の分析により頭蓋顔面骨格の成長変化を評価した。 実験群の上顎複合体では、2週以降に上顎骨前方移動量が有意に増加することが明らかとなった。また、頭頂オトガイX線写真において、拡大した頬骨上顎縫合部には明瞭なX線不透過像が認められたことから、骨形成の進行が明確に確認された。 以上の結果より、頬骨上顎縫合の機械的拡大により上顎骨の前方移動量の有意な増加と骨形成並びにこれに続く前方成長の促進などが明らかとなった。このことから、上顎劣成長を有する若年骨格性反対咬合患者に対する新しい顎整形治療法として、縫合性仮骨延長法の有用性が強く示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)