食性が顎関節の脆弱化に及ぼす影響に関する分子生物学的検討
Project/Area Number |
11877364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
溝口 到 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20200032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹野 泰之 東北大学, 歯学部, 助手 (30196191)
林 一夫 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (20316269)
武内 真利 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00143595)
星 幸博 (株)サイエンス田中石狩研究所, 代表研究員
飯島 雅弘 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (20305915)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 顎関節 / 関節円板 / プロテオグリカン / バイグリカン / デコリン / バーシカン / 免疫組職化学 / cDNA / 顎関節円板 / 細胞外マトリックス / in situ hybridization / mRNA |
Research Abstract |
顎関節症のような慢性疾患では環境と宿主の2つの因子の相互バランスの破綻によって発病すると考えられており、宿主サイドの要因として、軟食摂取あるいは咀嚼機能の低下によって顎関節組織の脆弱化、すなわち宿主サイドのメカニカルストレスに対する抵抗性の低下が指摘されているが、これらは、関節円板、靭帯、関節包などの顎関節全体に影響していることが推察される。そこで本研究では、物性の異なる飼料でラットを飼育することによる咀嚼機能の変化が、(1)顎関節の細胞外基質(コラーゲン、プロテオグリカン)の組成にどのような影響を及ぼしているのか、また、(2)マトリックス形成に関連するマトリックス分子や成長因子がどのような作用機序でそれに関わっているのかについて、分子生物学的手法を用いて解明することを目的とした。 1.実験動物および実験方法 実験動物として生後2週齢の雄性ウィスター系ラットを用い、固型飼料群と液状飼料群とに分け、後者には、固型飼料を粉砕し4倍量の水を加えて液状にしたものを用いた。実験期間は、それぞれ2、4、8、12、20、40、60週とし、それぞれ実験期間の終了した動物の関節組織(下顎頭と関節円板)を摘出し、ノーザンブロッティングによる各種分子の定量のために液体窒素で凍結保存を、免疫組織化学的検索のためにパラフィン包埋を行なっている。 2.抗体の作製、および抗体の特異性の証明 市販されていないラット・バイグリカンに対する抗体の作製を合成オリゴヌクレオチドで行い、抗体の特異性についてはWestern blottingによって確認された。 3.ノーザンブロッティングによる各種分子の定量 現在、分子の定量化に必要な下記の抗体が揃い、すべての試料が揃ったところで各群の円板をグアニジンによりコラーゲンとプロテオグリカンに分離/抽出し、透析後、凍結乾燥下で保存し、それぞれの抗体を用いてノーザンブロッティングを施し、円板の各分子の発現を観察する予定である。(a)コラーゲン;I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、(b)プロテオグリカン;デコリン、バイグリカン、アグリカン、バーシカン 4.免疫組織化学的検索 現在、随時それぞれの週齢の連続切片を作製しており、今後、各切片について各種分子に対する抗体を用いて免疫組織化学染色を施し、円板組織内の分子の発現を詳細に観察する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)