Project/Area Number |
11877370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 修 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50195781)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | キラルルイス酸 / キラル配位子 / クラウンエーテル / イッテルビウムトリフラート / 鉛トリフラート / 不斉反応 / 不斉アルドール反応 / 水中反応 |
Research Abstract |
本研究では、キラルルイス酸を用いる含水溶媒中での触媒的不斉合成反応の開発を行い、以下の成果を挙げることができた。 (1)種々の多座配位型キラル配位子と各種のルイス酸性金属塩とを組み合わせることによりキラルルイス酸を調製し、含水溶媒中での不斉向山アルドール反応に用いたところ、クラウンエーテル型キラル配位子と鉛(II)トリフラートとの組み合わせが有効な触媒となることが明らかになった。特に溶媒として水・イソプロピルアルコール混合溶媒を用いたときに、高い不斉選択性で生成物が得られた。また、キラル配位子のクラウンエーテル環部分の大きさが不斉選択性に極めて顕著な影響を及ぼすことがわかった。更に、このクラウンエーテル・鉛(II)トリフラート錯体のX線結晶解析を行い、錯体の構造を明らかにした。本不斉反応は、キラル鉛錯体を用いる不斉アルドール反応の初めての例である。 (2)3つの配位性窒素原子を有するキラル配位子とイッテルビウムトリフラートとから調製される触媒存在下、含水溶媒中で触媒的不斉アルドール反応を行ったところ、中程度の不斉選択性で生成物を与えることが明らかとなった。イッテルビウムトリフラートは、含水溶媒中で機能するルイス酸として広く用いられているものの、不斉反応への応用は困難とされており、本反応系は極めて稀な成功例であると言える。
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