Project/Area Number |
11877421
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
廣田 晃一 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康栄養情報・教育研究部, 室長 (90228841)
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Project Period (FY) |
1999 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 弾性表面波センサー / バイオセンサー / SAW / SPR / 抗体 |
Research Abstract |
弾性表面波デバイスを利用するイムノセンサーは、酵素、放射能等の標識を必要とせず、高感度かつ即時的に測定可能である。小型化が可能なことから、ベッドサイドや在宅での使用を期待されているが、ほとんど報告がない。そこで我々はタンタル酸リチウムを圧電基板として磁気誘導によって弾性表面葉を惹起する新しいタイプの弾性表面波センサーを開発し、その医務のセンサーとしての応用を試みた。保温プレート上に作られたソケット上に電極をプリントした圧電基板(弾性表面波デバイス)をおき、ネットワークアナライザーを用いて周波数450MHzの弾性表面波を惹起した。金コートされたデバイス表面上に抗体溶液を敵か保持することで、抗体固相化を行った。アルブミン溶液にて、未固相化部分をブロックした後、抗原溶液を滴下してその反応を観察した。弾性表面波は温度に極めて敏感であるが、温水循環型の保温プレートによって安定に測定することが可能であった。ネットワークアナライザーによる測定はコンピュータプログラムにより径時的に測定が行えるようになった。温度条件は25、30、37℃について検討したところ、いずれの温度においても安定に測定可能だったが、水分の蒸発によると思われる表面波のドリフトが観察されたことから、25℃が最適と思われた。以上の条件を用いた場合、抗原のデバイス表面への反応は3μg/ml以上で検出可能であった。さらに測定の可能性を広げる為に金コートに代えて、グルタルアルデヒド法による共有結合固相化法が試みられたが、金コート法との差異は観察されなかった。今後繰り返し使用等において有効となる可能性はある。
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