Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
瞬目は行動の一つとしてとらえる立場で研究が進められ,さまざまな心理活動に対応する変化が明らかになってきている.指標としての具体的な利用としては,教育活動の中での子供たちの興味の度合いや理解の程度などの他覚的指標として検討され始めている.その線上で瞬目がケアの中での患者の微妙な心理的変化を表すことが明確になれば,看護活動の中でも客観的かつ手軽に使用できる指標としてその有効性が期待できる. 本研究の目的は,(1)患者の変化を心理的な変化を表す他覚的指標として看護場面に利用できないかを検討すること,(2)瞬目行動の男女差の発生する原因を,性ホルモン分泌量,ドパミン分泌量,瞬目の関連性から検討することであった。 実験および調査の結果は,日本心理学会,生理心理学会,東北心理学会で成果を発表した. さらに,(1)については,看護学生の基礎実習時の患者と学生の間の距離の変化を測定し論文としてまとめた。その結果は,看護場面に直接応用できる種類の成果には至らなかったが,看護場面における非言語的コミュニケーション技法としての対人距離の研究には,表情としての瞬目の研究が助けになることが明らかになった. (2)については,月経周期と瞬目を横断的に検討した論文を一つと,男子被験者と女子被験者の瞬目を縦断的に測定し,その比較について結果を論文とした.その結果から,月経期の瞬目が他の時期に比較して少ない傾向にあること,女子の瞬目率は月経周期の期間と類似した期間の周期性をもつ可能性が示唆された.
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