Project/Area Number |
11877434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
山村 礎 東京都立保健科学大学, 保健科学部・看護学科, 講師 (00260323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 弘子 東京都立保健科学大学, 保健科学部・看護学科, 助手 (90289968)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 地域精神保健 / 保健婦 / 精神分裂病 / ライフイベント / 家族 / コミュニティメンタルヘルス / 公衆衛生 |
Research Abstract |
地域に生活する精神障害者の生活を支えると同時に、精神障害者を取り巻く人的環境(主として家族、地域住民、及び精神障害者の主たる生活の場)の織り成すライフイベントをアセスメントし精神障害者の再発ならびに周囲の人々の危機的状況の予防的援助を保健婦らが行っているとするモデルに従って調査、分析及び考察を行った。対象とした地域は、早くから町村レベルでの地域精神保健活動に携わってきた人口約一万の山間部に存在する町で、精神保健活動歴は10年を超える。これら10年間の事例総数は88ケースであった。なお、これらの事例はほぼ精神病圏に属するものの数であり、神経症、人格障害圏などはほとんどカウントされていない。事例数から見る限り管轄地区内の精神分裂病圏のケースのほとんどが把握されているものと考えられた。これらの事例のうち精神障害者及び家族が調査の趣旨を了解し協力してくれたものに対し半構造化面接による調査を行った。実際に調査が可能であった家族は8例であった。これより明らかになった点は、社会心理的側面での安定とこれを支える家族の生活基盤の安定が求められており、家族サイクルからみたときに個々の家族の節目となるようなライフエベントの際に、ことにニーズが顕在化しやすいということである。従って、ニーズが顕在化する以前に、潜在化している家族ニーズを節目となるライフイベントを当面の援助目標時点と定め事前に援助する必要性が保健婦側には存すると思われた。また、このことが最も心理的に脆弱である可能性の高い精神障害者を支える可能性も示唆されたものと考えられる。
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