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「代替療法の看護実践への導入に関連する要因」

Research Project

Project/Area Number 11877440
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Clinical nursing
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

江川 幸二  東海大学, 健康科学部, 講師 (90276808)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 2000)
Budget Amount *help
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords代替療法 / 看護実践 / 導入 / 関連要因 / 代替医療 / 看護 / 看護婦 / 態度 / 要因
Research Abstract

昨年度の文献検討の結果、代替療法に対する態度や、それに関係すると思われる要素を入れた半構成式アンケートを作成し、それを用いて大学病院と一般病院に勤務している看護職632名を対象に2週間の留め置き法で調査を行った。代替療法に関連すると思われる態度や影響要因は、社会心理学の態度の概念をもとに考えた。代表的な代替療法は、アメリカの国立補完・代替医療センターの代替医療実践領域の分類をもとにして、看護に馴染みのあると思われるものを中心に考えた。分析は統計学的に行い、統計解析パッケージソフトSPSS for Windowsを中心に用い、林の数量化理論にもとづいた分析のみ駒澤らの「パソコン数量化分析」を使用した。
アンケートの回収率は全体で96%であった。結果として、(1)自分で代替療法を受けたことがある者は約4割で、実際に患者に利用したことがある者は約2割である。(2)自分で受けたことがある者は、そうでない者に比べて有意に患者ケアに利用する割合が高い。(3)看護婦・看護士が好意的に感じている主な代替療法は、あんま・マッサージ・指圧、アロマテラピー、リラクセーション、ユーモア療法、音楽療法の5種類であり、否定的に感じているものは、祈り、気功、免疫療法、瞑想、代替食品、アーユルベーダ、バイオフィードバック、セラピユーティックタッチ、リフレクソロジー、代替薬物である。(4)大学・大学院卒の学歴をもつ者が、有意に代替療法に対して好意的な態度を有していた。その要因として考えられるのは、マスコミからの情報ではなく、アカデミックな学習の機会を多く持っていることであった。(5)精神科病棟に勤務している者が、有意に代替療法に対して好意的な態度を有していた。その要因としては、自己の欲求充足と他者の好意的な態度が影響していた。(6)態度構造を分析した結果、非常に強い肯定的態度をもつ「体験立脚・現状肯定型」、やや強い肯定的態度をもつ「個人特性立脚・将来積極肯定型」、中間的態度をもつ「体験・特性相殺・役割消極追加型」、関心を示さない「無関心型」、ほとんど肯定的態度を示さない「個人特性立脚・将来消極否定型」の5つのカテゴリを見出した。
以上のことから、代替療法に対する態度に大きく影響するものとして、アカデミックな学習の機会、代替療法を自分で利用しての効果の実感、身近な他者の態度が浮かび上がってきた。将来的には、体験に裏付けられていないが、個人特性により強い肯定的態度をもつ「個人特性立脚・将来積極肯定型」が、代替療法を看護実践に導入する場合に、非常に重要な役割を果たすことが示唆された。

Report

(2 results)
  • 2000 Annual Research Report
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2016-04-21  

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