Project/Area Number |
11878027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Nippon Bunri University |
Principal Investigator |
山本 義史 日本文理大学, 工学部, 助教授 (60230596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 嘉雄 日本文理大学, 工学部, 助教授 (00299679)
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Project Period (FY) |
1999 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2000: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 自然体験 / キャンプ / 心理的健康 / 自然観 / 生活体験 / 感性 / 自尊感情 / 環境配慮行動 / 長期的効果 / 達成感 |
Research Abstract |
1999年度から2001年度まで、自然体験の効果を評価するための尺度構成およびその妥当性・信頼性の検討のためにサンプル数の増加を図った。そして、これまで1日または1泊2日程度の短期キャンプ6件、1・2週間から1ヶ月程度の中・長期キャンプ10件(文部科学省委嘱事業「子ども長期自然体験村」3件を含む)で調査を行った。内容は自然体験・生活体験、感覚・感性、気分、達成感・充実感、白尊感情、思いやり、自然観などの変化についてであった。十分なサンプル数がそろった(655名分)ので、因子分析により項目の縮約・妥当性の検討を行った。そして、テーマである自然観については10因子を確認した。 結果については、キャンプ中に自然体験や生活体験が増加し、感覚・感性、達成感・充実感、自尊感情、思いやり、自然観などがポジティブな方向に変化していた。しかし、気分について短期キャンプでは、緊張・不安、怒り・敵意、疲労感がキャンプ中減少したが、長期キャンプでは不変化またはやや増加傾向にあることが見いだされた。これらは長期に渡るキャンプでの対人関係に起因するものかもしれない。ここでは、紙幅の関係で詳しい結果は記述しきれないが、学会発表・論文等で報告していく所存である。なお、分析は未だ継続中であり、例えば、どのような体験がどのような自然観に影響を与えるかなど、最終的にはこれら諸特性間の相関関係や因果関係を特定していくつもりである。 また、そのうち1件(平成12年度文部科学省委嘱事業小国町子ども長期自然体験村)ではキャンプ解散3ヶ月後の時点で、キャンプ中の変化が維持されるかどうかの長期的効果の検討も行った。その結果、自然体験・生活体験、感覚・感性、達成感・充実感、気分などについてはキャンプ中の効果が維持されないことが確認された。しかし、その一部である自尊感情、思いやり、自然観については3ヶ月後も維持されており、長期的な効果をもつことが見いだされた。 さらに、新人看護職研修会(3件)への応用を試み、キャンプではないが1日自然体験によるリラクセーション効果や人間関係訓練の可能性を検討し、一定の成果をあげている。その他、医学教育への導入を図り、平成12・13年度(2件)大分医科大学集中講義「環境人間学」として、医学部医学科1年生に3日間実施し、参加学生の自然観や医療観や健康観の変化についても併せて検討しているところである。また、ここまででキャンプによりある自然観が変化することが確認された。キャンプの1つの目的は、将来子どもたちの環境配慮実行行動へとつなげていくことであるが、自然観と環境配慮行動との関係が判明していない。そこで、まず手始めに大学生を用いてこれら自然観と環境配慮行動との関係についても検討し始めている。
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