Project/Area Number |
11878078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nuclear fusion studies
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
一政 満子 茨城大学, 理学部, 教授 (60007557)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | トリチウム / トリチウム化メタン / 土壌細菌 / メタン酸化 / メチロトローフ / メタン |
Research Abstract |
将来のD-T核融合炉では極めて多量のトリチウムガスが燃料として使用される。トリチウム使用施設から大気中にトリチウムガスが漏洩した場合、トリチウムガスは主として土壌で細菌の働きで酸化されてトリチウム水になることの他に、水田や埋め立て地に分布するメタン生成菌によってトリチウム化メタンに変換されて大気中に拡散する。また装置の金属との接触によってメタンを含む有機物に変化することも報告されている。大気中のトリチウム化メタンはトリチウムガス以上に比放射能が高いことが知られているが、その環境動態は具体的にはほとんど明らかでない。従って、環境でのトリチウム化メタンの動態、特にその際関与すると予想されるメタン酸化菌の実体と寄与を明らかにする目的でこの研究を計画した。環境におけるメタンの動態のファーストステップであるメタンの酸化に関わるメタン酸化菌とその分布を知るために、メタン生成の盛んな水田土壌からメタン酸化の最初の産物であるメタノールを炭素源とし、窒素源を異にする2種類の培地(NMS,MV培地)を用いてメチロトローフの分離を行い、75株単離した。グラム染色、形態の特徴、コロニーの色調を調べて類別した。その中のグラム陰性菌桿菌15株についてカタラーゼ、オキシダーゼテストはじめ各種の生理生化学テストを行ったところ、カタラーゼ陽性、オキシダーゼ陰性で白色のコロニーである短桿菌4株のうち3株は偏性メチロトローフのMethylobacillus属でMethylobacillus glycogenesの記載とほぼ一致した。カタラーゼ、オキシダーゼとも陽性で朱色の桿菌5株は通性メチロトローフのMethylobacterium属の性質とおおむね一致したが、5株中3株にはツイン分解性があった。
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