両生類イモリの心臓における再生に関する分子細胞生物学的研究
Project/Area Number |
11878146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松田 良一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90165837)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | イモリ / 再生 / 成長因子 / 心臓 / ブロモデオキシウリジン |
Research Abstract |
本研究では\無尾両生類イモリを用い、損傷を受けた心臓組織における再生能について検討した。その結果、以下のようなことが明らかとなった。 1)トリカイン メタン スルフェートにより、全身麻酔ちたイモリの胸部を切開し、液体窒素で冷却したステンレス棒を心臓に3秒間3回押し当てることにより、凍傷を追わせた。縫合後、イモリを蘇生させ、経日的にBrdUを腹腔内注射し、48時間後に心臓を摘出し、凍結切片を作成した。カエル心筋ミオシン重鎖にたいするウサギ・ポリクロナル抗体を作成し、市販の抗BrdUモノクロナス抗体と二重染色したところ、損傷後14日目の心筋組織においてのみ、細胞質に心筋タイプのミオシンを発現し、核にBrdUを取り込んだ細胞が検出された。 2)損傷を受けた心筋細胞を分離し、10%胎児牛血清、50%L-15培地を用いて培養した。経日的にBrdUを48時間取り込ませ、増殖細胞のモニターを行った。細胞は増殖を開始したが、 1)で見られた心筋タイプのミオシン重鎖とBrdUを両方とも含む細胞の検出には成功しなかった。そこで、さらに培養条件を改善すべく、和光純薬製Ultroserを2%の濃度で添加したところ、心筋細胞の増殖を確認した。このUltroserは、FGF、IGF等の種々の成長因子を含むので、目下、Ultroserに含まれる心筋細胞の増殖因子の解明をおこなっている。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)