Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥居 修晃 聖心女子大学, 文学部, 教授 (50015012)
佐々木 正晴 弘前学院大学, 文学部, 教授 (60178663)
大庭 重治 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10194276)
谷口 清 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50200481)
森 英雄 山梨大学, 工学部, 教授 (40020383)
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Research Abstract |
本研究(企画調査)では、「視覚認知活動の形成機序とその可塑的神経機構に関する総合的研究」についての共同研究を具体化するために数回の研究会議を開催し,研究目的,研究計画,研究目的を達成するための戦略について論議し,以下の各事項を共通認識として確認した。つまり,本研究組織において,心理学領域の各研究者は,視覚認知障害をもつ人に対して機能形成を促す実験的操作を行ない,その効果の様相を通して視覚認知活動の形成機序を探索している。その対象は,脳損傷児・者,知的障害児,視覚障害乳幼児・者,先天盲開眼乳幼児・者,および実験的視野制限・視野変換状況下の成人被験者である。一方,臨床医学領域の研究者は,知的障害児や脳損傷者を対象として,事象関連電位およびPETなどの非侵襲的手法により神経系活動の記録・解析を行ない,認知機能に関連する脳内機構を探索している。そして,ロボット工学領域の研究者は,視覚障害者の障害状況に対応させて,その移動行動を支援する歩行ガイドロボットを開発し,人工知能と生体活動との関連性を探索している。そこで,(1)脳損傷児・者,知的障害児,視覚障害児・者,先天盲開眼児・者,および実験的視野制限・視野変換状況下の被験者について,その視覚認知活動の形成を図るための実験的操作をさらに推し進め,そこで得られた成果を総合的に分析し,同時に,(2)視覚認知障害状況下におかれている時期と,実験的操作により機能形成を促し障害状況が改善された時期とに分けて,各々の時期における脳内機構を事象関連電位とPETにより解析するという方針を立てた。そして,(3)このような方法から得られる研究成果を移動行動支援ロボットの開発に有効に活用する方略を探索する方針を同時に定めた。そして、以上の方針に基づく共同研究を実施するために、平成12年度科学研究費補助金(基盤研究(A)(1))を申請することとした。
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