Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤谷 邦男 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60108470)
鹿子嶋 憲一 茨城大学, 工学部, 教授 (70292472)
宇野 亨 東京農工大学, 工学部, 教授 (80176718)
上村 佳嗣 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (20233950)
多氣 昌生 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60145670)
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Research Abstract |
人体と電磁界の相互影響を定量的かつ客観的に評価するためには,人体の電気的および形状的特性を再現しつつ,一定の特性を持った数値解析用および実験用標準人体モデルの構築が必要である。そこで本研究では,アンテナ工学のみならず,環境電磁工学,計算シミュレーション,人体モデル等に及ぶ複数の研究機関にわたる共同研究実現のため,企画調査を行った。 具体的な検討内容として,まず日本国内の研究機関を訪問するとともに,各種の学術学会等に参加し,数値解析用あるいは実験用人体モデルの現状および研究動向に関する調査を分担して行った。また,欧米ではすでに人体モデルの重要性が認識されており,その幾つかは製品化される等,研究がかなり進んでいることから,この分野における先進的な研究機関の訪問や,関連の国際会議への出席を通じ,人体モデルの国際的な現状および研究動向について調査した。さらに,時間領域差分法(FDTD法)を計算シミュレーションコードとして用い,種々の人体モデルについて,計算シミュレーションによる予備的調査を分担して行った。また,米国で製品化されている人体モデルについても検討し,比較調査を行った。 一方,人体への電磁界の影響を検討する指標であるSAR(specific absorption rate)の評価および,人体の影響をも含めた機器の設計等の用途に適したファントムについても,それらの開発および実験方法について予備的調査を行った。 上記の調査結果について資料を作成し,定期開催の会議で報告するとともに,打合せおよび意見交換を行った。最後に,得られた調査資料を整理・分類し,日本独自の標準人体モデル構築に関する共同研究を企画する際の研究組織,研究計画,研究予算,問題点等を明確にした。
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