Project/Area Number |
11895021
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Structural/Functional materials
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅野 幹宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60011128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新家 光雄 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (50126942)
椿野 晴繁 姫路大学, 工学部, 教授 (00109894)
美浦 康宏 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80037879)
熊井 真次 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00178055)
茂木 徹一 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00083824)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 資源循環社会 / リサイクル / LCA / 単純組成合金 / 汎用合金の簡素化 / インバースマニュファクチャリング / 環境負荷低減 / 循環型金属材料 |
Research Abstract |
合計6回の委員会を開催した。第一回委員会において、関連する最近の国内外の論文、総説、その他の出版物、国際会議録などの資料を収集して調査研究を進めるとの基本方針を確認した。各種資料を広範に収集するために9人の委員で分担を決めて資料収集・整理に当たることにした。資料収集・整理を柔軟かつ効率的に行うために費用の支出法を当初のそれから変更して各委員に当該費用を予め配分すると共に、対象をベースメタル全般に拡大して調査研究を行うことにした。調査研究の結果の概要は以下の通りである。 深刻化しつつある地球環境劣化をまねいた事への反省から、地球温暖化防止やオゾン層の破壊防止など、地球環境保全を前提とした特続可能発展を目指す社会の構築が提唱されるようになってきたが、その実現には各種のパラダイムシフトが必要不可欠である。環境負荷の大きい金属材料では環境負荷低減が望まれており、1993年から5年間エコマテリアルプロジェクトを推進してきた金材研のホームページにはLCAを適用したケーススタディの結果例なども掲載されている。一方製品設計でも環境配慮設計が提唱されるようになり、インバースマニュファクチャリングやライフサイクルデザインなどの概念も輩出するようになっている。材料側でもこのような状況に積極的に対応して意識革命と積極的な情報発信が必要であり、「循環型金属材料の創製」に取り組む事が時代の要請であると結論された。そのためには環境負荷の大きい元素を含まない単純組成合金をプロセス制御によって特性を改善して提供し、繰り返しリサイクルを図ることが望まれている。産業界でも意識改革を行い、野放図に増殖してきた多くの汎用金属材料の統合・簡素化を図りながら、循環型金属材料の創製に向けて段階的ではあっても、改善にむけての歩みを着実に進めていくことが循環型社会構築には必要不可欠であるう。
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