Project/Area Number |
11F01098
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田中 あかね 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AHN Ginae 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 外国人特別研究員
AHN Ginnae 東京農工大学, 農学研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2011 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | フロロタンニン / 肥満細胞 / アトピー性皮膚炎 / IgE |
Research Abstract |
(1)海洋性褐藻類から抽出したフロロタンニンのアトピー性皮膚炎改善効果の検証 ・平成23年度計画に沿って実験数を増やすとともに、投与を行ったマウスの体重や血液検査による安全性、毒性の評価、血中動態の解析を実施した。 その結果、フロロタンニンの一種であるDiekolにアレルギー性炎症抑制効果があることが明らかとなった。具体的には、血中のTh2型炎症性サイトカイン(IL-4,IL-5)などの上昇を抑制し、IgE濃度を低下させていた。投与されたアトピー性皮膚炎発症マウスは、引っ掻き行動数の低下や皮膚バリア機能の向上が認められ、臨床症状の重篤度を示すスコアが有意に低下した。 (2)フロロタンニンの免疫系および知覚神経系に対する作用の検討 NC/Tndマウス由来の骨髄から肥満細胞を作成し、IgE刺激による活性化や炎症性サイトカイン産生を調べたところ、Diekolを処理した細胞では、活性化や炎症性サイトカインの産生が抑制された。 また、脾臓由来B細胞のin vitro IgE産生、知覚神経のin vitro伸展、および細胞内シグナル伝達系への影響を解析したところ、Diekolには広く免疫現象の抑制作用があることが明らかとなった。 (3)I型アレルギーモデルへの治療効果の検証 Diekolの受け身皮膚アナフィラキシー反応に対する抑制効果を、BALB/cマウスを用いた系で検証したところ、刺激前あるいは刺激後のいずれのタイミングにおいても、Diekolを投与したマウスでアレルギー反応が軽減した。 これらの成果は、平成24年6月にスイスで開催された第30回欧州アレルギー・臨床免疫学会および9月に盛岡市で開催された日本獣医学会学術集会で口頭発表するとともに、学術論文として発表した。現在さらに論文を準備中であり、近々投稿予定となっている.
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